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面会交流をサポートするウェブサービス

2014年1月10日|神戸 靖一郎|家族法

The our familiy wizard は、アメリカ発の別居/離婚した夫婦間における子どもの監護と面会交流をサポートするウェブサービスです。面会交流の日程調整、元夫婦間の伝言機能、支出管理、子どもの写真などのファイル保存・交換などの機能があります。

このサービスが成り立つ背景には、面会交流の実施によって元夫婦・子どもに強い心理的負担が生じる点があります。

面会交流( visitation )とは、父母が別居/離婚した場合に、子どもと同居していない父又は母と子との面会及びその他の交流のことを言います(離婚について民法766条)。子どもと同居している父又は母から見れば、子どもを元夫・妻と会わせる訳ですから、そこには感情的な葛藤が入ります。特に、協議離婚できず調停・裁判離婚になった事案ではこじれにこじれており、顔も見たくない・関わり合いになりたくないといった関係になっていることがよくあります。

こうした事案で面会交流を実現しようとすると、お互いに不愉快な思いをしながら我慢して行うか、第三者に面会交流の一部又は全部を委託するしかありません。

面会交流の実施について、どの段階まで第三者が関わるかは、面会交流の回数と元夫婦間の心理的葛藤の強弱次第です。関与する第三者としては、弁護士、親族、友人知人がほとんどですが、面会交流仲介サービスを有料で行っているNPO法人もあります。仲介サービスの内容は次の3種類です。

1 面会交流の日程調整
2 子どもの受渡し
3 面会交流の付添

あるNPO法人の料金設定では、1が5000円以上、2が1万0000円以上、3が1万5000円以上であり、フルコースで依頼すると1回3万0000円以上となりますが、元夫婦間の感情的対立に巻き込まれるリスクを考慮するとそれ程高くはないという印象を持ちました。弁護士に依頼しても同水準の報酬になるのではないかと思います。

The our familiy wizardに話を戻すと、このサービスは面会交流仲介サービスの第1段階を担うものです。ニーズの存在は以上に述べたとおりですが、WEBサービスであることのセールスポイントは、人間が介在しないことと価格です。面会交流は家庭内の行為なので、できれば他人を入れたくないという気持ちは当然です。価格は一人年間99ドルなので、元夫婦で198ドル必要になりますが、先の料金体系と比較すれば割安と考えられます。

私も面会交流の日程調整サービスがないかと探してこのサービスにたどり着いたのですが、残念ながら日本語には対応していませんでした。日本でも十分受け入れられるサービスだと思いますが、日本では面会交流仲介サービスが大々的に行われているわけではないので、サービスの価格が根付いていません。そのため、The our familiy wizardの料金設定は割高に感じるのではないでしょうか。

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