「レーティングシステム」への模索-映画に対する規制(4)

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1980年代後半になると、このような検閲に対する映画人の不満がつのり、合理的な検閲制度を確立しようという議論が活発化し、検閲をはじめ、映画製作、配給、上映など、映画システムのあらゆる面をカバーする「映画法」制定の動きが具体化。88年9月、北京で「国務院」、「電影局」の官僚と全国の映画専門家による「立法検討会が開催されます。

1989年5月、「電影局」は「レーティングシステムの導入に関する通知」を発表。同システムの導入は、従来の映画検閲の審査基準を緩めることを意味するものではないとしながらも、エロスと暴力の要素を含む4種類の映画を「16歳以下の少年や児童に適さない」としたうえ、「成人映画」の表示を義務付ける案を提示するもので、中国におけるレーティングシステムの確立に向かう第1歩として注目されました。しかし、同年6月の天安門事件によって、「映画法」制定の動きとともに失効・消滅し、現在に至っています(p188)

筆者・劉文兵氏は、「今こそ、中国にレーティングシステムの本格的導入を検討すべきではないか。」と述べています。

終わり